故郷を想う [住職日梵より]

故郷。ふるさと、こきょう。拙僧の生まれは神田、育ちは板橋。初就職は浅草でした。話し口調は未だにべらんめい。最近は「ひ」の発音もしにくくなってきました。よって生まれ故郷の東京をこよなく愛しています。故郷を愛おしみ懐かしむ想いは誰でも同じだと思います。
その後、親戚もいない関西に居を移すとは思いもしませんでしたが、京田辺に縁があって早20年。大津に縁があって早17年。京田辺に生活して早13年、かけがえのない友や先輩後輩など種々のご縁に支えられて今日までおります。いまや拙僧の中では東京も関西も人生の一部であり甲乙つけられません。これだけでも有難いと感じています。
先日の鹿児島万世特攻慰霊祭参列以来、あらためて当時の軍国歌謡を聞いていますが「ラバウル小唄」を聞くと胸が熱くなります。「故郷から遠く離れた南方ラバウルで、戦時中の不安と共存しながら豊かな自然と現地の人たちの愛情に支えられて、もはやラバウルは第二の故郷。ほんの数年縁があっただけのこの地を離れるというのに、自分の心は懐かしさで離れるのが辛い。眼下に浮かぶ島や、夜空に輝く南十字星をのぞみ、しばしの別れだと思いつつも自然と涙が溢れる」歌詞にはこんな意味が含まれていると思います。若い隊員さんなら淡い恋心もあったかもしれません。優しい歌詞とメロディですが、死と隣り合わせにいる覚悟ゆえの心のこもった歌です。日梵
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